【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 眞紀人くんは「悪いのは全部アイツだよ。 菫花さんが自分を責める必要なんて、ないと思うけどね」と言ってくれる。   

「……あ、ありがとう」

 私の手を握ってくれる眞紀人くんに、私は「私……文晶と離婚してから、もうしばらく恋愛はいいやって思ってたの」と伝えると、眞紀人くんは「え?」と私を見る。

「でも……その経験があるからこそ、恋愛には慎重になろうと思った。 男を見る目は、まあないかもしれないけど」

 そう言った私に、眞紀人くんは「そんなこと、ないと思うけどね」と言ってくれる。

「え、どうして……?」

「え、まだ気付けない? 自分で言うのもあれだけど……俺、結構イイ男だと思うよ。イケメンだし?」

「ああ……うん、まあそうね」

「あれ?なんか疑ってる?」

 私は慌てて「いやいや、そんなことないよ!」と返したけど、眞紀人くんは「目の前にこんなにイイ男がいるのに、なんで(なび)かないかなあ」と口にしている。 

「な、靡くって……私、そんなに単純な女じゃないよ」

「ふーん。……まあ、でもさ」

「ん……?」

 眞紀人くんは私の頬にそっと手を触れる。

「あの、眞紀人くん……?」

「俺なら、菫花さんのこと泣かせたりなんかしないし、寂しい思いもさせないのにね」

「……え?」

 それって、どういう意味……?

「菫花さんさ、俺のこと好きになればいいのに」

「えっ……?」

 今なんて? 好きになればいいのに……?

「もしかしてアイツのこと、まだ好きなの?」

「……それは、ないよ。 もう、吹っ切れてるし」

 文晶のことなんて、もう何も関係ない。 もう赤の他人でしかないから。 そう、未練すらない。
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