【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
私がそう聞くと、文晶は「え、なに? お前本気で俺がお前のこと愛してると思ってたの?」と言われて、ショックを受けた。
「……私とやり直そうって言ったのも、そのステータスを守りたいからってこと?」
せめて違うと言ってほしかった。 違うと言ってほしいと、願っている自分がいたのに「むしろ、それ以外にある?」と言葉にされた私は、なにも言い返せなくなった。
「……っ」
悔しい。ここまで言われっ放しで本気で悔しいのに、言い返せない自分が情けなくて仕方ない。
やっぱり私は、惨めだ。 文晶の言うとおり、単細胞なのかもしれない。
「菫花、俺にはお前が必要なんだよ。 だから、俺とやり直そう。な?」
「っ……」
こんなのイヤだ。 そんなの絶対にイヤッ……!
そう思った時だったーーー。
「アンタ、マジで最低だな」
聞き覚えのある声が聞こえてきたのだった。
「え……?」
「お前……なんでここに!?」
「眞紀人……くん?」
どうして……? どうして、眞紀人くんがここに……?
「どうして? それはこっちのセリフなんですけどね」
眞紀人くんは私たちの方にゆっくりと近付いてくる。
「菫花がデートの待ち合わせにちっとも来ないから、心配になって来てみたら……お前のせいか」
「なんだと? 赤の他人は引っ込んでろよ」
文晶がそう言ったけど、眞紀人くんもすかさず「赤の他人? それはアンタもだろ。もう夫婦じゃないんだから、赤の他人だろ?アンタも」と言い返している。
「……なんだと?」
「あのさ、アンタ彼女のこと単細胞って言ってたけど、俺から言わせればアンタの方がよっぽど゙単細胞゙だと思うけどね」
ま、眞紀人くん……。