【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「大丈夫。俺が菫花さんのそばにいるし」
「……うん」
小さく頷く私の頭を優しくポンポンと撫でる眞紀人くんのその優しい眼差しに、私は惹かれてしまいそうになる。
ううん、多分……もう惹かれているのかもしれない。私はそう思ったんだ。
お酒が入ったせいもあるかもしれないけど、それは多分違う。 この感情はきっと……。
「さ、飲もう」
「うん」
眞紀人くんといるとなんだか楽しいし、安心する。 この安心感はなんなんだろう……?
「ねえ、菫花さん」
「ん?」
ニ杯目のビールの缶を開けた時、眞紀人くんが「せっかく二人いるんだし、ババ抜きでもやらない?」とトランプを取り出した。
「ババ抜き? いいね、やろうよ」
トランプなんてやるの、久しぶりだな……。大人になってからやった記憶もない。
最後にババ抜きなんてやったのは、いつだろうか?
「じゃあ、トランプ切ってくれる?」
「私が? いいの?」
「うん、切ってよ」
「わかった」
眞紀人くんに言われたとおりにトランプを切っていく。
「配るのは俺やるよ」
「じゃあ、お願いします」
眞紀人くんにトランプを配ってもらってから、手札を確認していくと、私の手元にジョーカーが来てしまった。
「やっぱり二人だから、手札多いね」
「そうだな」
私、ババ抜きってあんまり強くなかった記憶がある。
「そうだ、負けた方は罰ゲームね」
「罰ゲーム? え、何それ?」
ババ抜きで負けたら、罰ゲーム……。ちょっと面白そうかも。
「そうだなあ……。負けた方は、勝った方の言うことを何でも一つ聞くってのはどう?」
「なるほど。……いいね、そうしようよ」