【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
私はカフェオレを口にしながら「なるほど……。恋人だと思えばいいのね」と考えてみる。
「そもそもさ、菫花ば初めての男゙と結婚したのよ? てことは、男を知らなすぎるのよ」
「え、それは……まあ、そうかもしれない……けど」
確かに私は、文晶が初めての恋人だった。 文晶と結婚したから、文晶のことしか知らなかった。
私の初めてのキスも、初めての身体も心も、私は全部文晶だけに捧げた。 だから、文晶以外の人との経験なんてなかった。
「なら、男というものを知るチャンスじゃない。 今菫花にはそのチャンスが巡ってきたってことなんだから、楽しめばいいじゃない」
「……そうだね。 楽しんだ方がいいよね」
明日那はニヤッと微笑むと「そうそう。今だけなんだから、楽しんだもん勝ちだよ」とホットコーヒーを飲んでいる。
「眞紀人くんだっけ? 私はいいと思うけどね。年下のイケメン、ちゃーんと捕まえときなよ」
「捕まえるって……生き物みたいな言い方しないでよ」
私は眞紀人くんとこれからも゙恋人゙として過ごす日が、きっと増える。 だからこそ、ちゃんと眞紀人くんの彼女を演じないとならない。
眞紀人くんもちゃんと私の彼氏として接してくれるからこそ、そう思う。
「でも、菫花には眞紀人くんにみたいに引っ張ってくれるような男の人がいいのかもね〜」
「そう……なのかな?」
疑問に思っていると、明日那は私に「菫花はさ、もっと自分に自信を持った方がいいよ」と言ってくる。
「自信……?」
「そう。菫花はキレイだし、素直だし、優しいんだしさ。もっと自信持ちなよ、自分に」
明日那に「菫花も自信を持てれば、きっと変われると思うよ」と言われると、ちょっとだけ嬉しい。