【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


「……私、変われるかな」

「変われると思うよ、菫花なら。 なんか変えてくれそうじゃん?眞紀人とやらなら」

 明日那は眞紀人くんのことを知りたがっているみたいだけど、そこまで深く詮索はしてこなかった。

「私……変わりたい」

 もっと自分に自信を持ちたいし、もっと自分に素直になりたい。

「頑張れ、菫花」

「うん、ありがとう」

 明日那に背中を押してもらった私は、少しだけ心が軽くなった気がした。

「ねえ、菫花。今度、その眞紀人とやらと会わせてよ」

「えっ?」

 眞紀人くんに会いたいと言われ、ちょっとびっくりした。

「別に会わせるくらいなんてことないでしょ? ゙恋人゙なんだから」

「そ、それは……そうだけど」

 明日那は私に「今度眞紀人とやらに話してみてよ。友達が会いたいって言ってたってさ」と言ってくるので、私は「ま、まあ……話すだけ、話してみるね」と答えた。

「会えるの楽しみ〜」

「そんなに期待しないでね?」

「わかった。期待しないで待ってる」

 きっと眞紀人くんは優しいから、「いいよ」と言ってくれるだろう。

「やばっ!私もう行かなきゃ、ごめん」

 明日那は夕方から予定があるようで、上着を羽織る。

「あ、もうこんな時間なんだね。行こうか」

「うん、また会社で!」
 
「うん、また明後日ね」

 別々で会計を済ませた後、私は自宅へと帰るために歩き出そうとしたけど、スマホを取り出し【眞紀人くん、お疲れ様。 今日の夜って、少し話せる?】と眞紀人くんにメッセージを送った。
 
【菫花さん、お疲れ様。うん、大丈夫だよ】

 返信が来たことを確認した私は、スマホをしまい自宅の方面へと再び歩き出した。
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