【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
そう返事をすると、眞紀人くんは少し電話越しで笑って「菫花さん、やっぱりかわいいね」と言ってくれる。
「え? な、なにがかわいいの?」
なにもかわいいもの言ってないのに、私……。
「ん? プリンが好きなとこ」
「ぷ、プリン好きな人は、割と多いと思うけど……」
プリンが好きという事実は初めて話したけど、かわいいかどうかはわからない。
でも眞紀人くんは「まあ確かに、プリンは好きな人多いよね。……俺も好きだし、プリン」と笑ってくれている。
「わかった。プリン買ってくから、待ってて」
「うん、ありがとう」
電話が切れた後、私はすぐにお好み焼きの準備を始めた。
そういえば……文晶と付き合っていた頃、一緒に何度かお好み焼きを作ったことがあったな。たこ焼きパーティーも一緒にいたし。
その時は、文晶が焼いてくれたな。たくさん食べてって言ってくれたし。
「懐かしいな……あの頃が」
あの時の私は、若かったと思う。 初めての彼氏が文晶で、文晶と過ごす時間が本当に楽しくて、夢のような時間だったことを覚えている。
付き合ってた頃は、まさかこんなことになるなんて思いもしなかった。 いつから私の時間の歯車は、変わってしまったのだろうか。
いずれにせよ、私の人生においで結婚゙という選択肢は間違っていた。 バツイチというレッテルを張られて、親にも離婚したことを咎めれたし。
母親には「アンタには、結婚はまだ早すぎたのかもねえ……」と言われ、まさにその通りだと思った。
文晶と離婚した後、母親には「次に結婚するなら、ちゃんとした人を選びなさいね。 また悲しい思いするの、見たくないから」と釘を刺された。
「ちゃんとした人……か」