【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
その日の夜、夕食の準備をしようと思っていた時、眞紀人くんから電話が掛かってきた。
「あ、もしもし、眞紀人くん?」
「菫花さん、急に電話してごめんね。 夕飯ってもう食べた?」
「ううん、これから作ろうかなって思ってたところだけど」
そう話すと眞紀人くんは「ちなみに、何作る予定だった?」と聞いてくれる。
「うんと……お好み焼き、だけど」
「お好み焼き? なに、めっちゃ美味そうじゃん」
お好み焼きというワードを出すと、眞紀人くんの声が少しだけ高くなったのがわかった。
「……良かったら、食べに来る?お好み焼き」
「えっ、いいの?」
「うん。 まあ一人で食べるより、二人で食べた方が美味しいしね。良かったら、食べに来て」
眞紀人くんはお好み焼きが好きなようで、「菫花さんがいいなら、食べに行きたいな。 迷惑じゃないなら」と言ってくれた。
「迷惑って……そんなこと思わないよ」
眞紀人くんのことを迷惑だと思ったことは一度もない。むしろ、感謝しかないのに。
それを迷惑だと思ったら、私って最低な人になる気がするよ。
「ありがとう、菫花さん。 菫花さんの家に今から行くからさ、住所送って」
「うん、待ってるね。……あ、近くまで迎えに行こうか?」
わざわざ来てもらうということに罪悪感を少し感じたが、優しい眞紀人くんは「いやいや、夜遅いし何かあったら大変だから、菫花さんは家で待ってて」と心配してくれている。
「うん……わかった」
「あ、なんか買ってきてほしいものとか、必要なものとかある?」
「必要なもの?……じゃあ、プリン買ってきてほしい」
「プリン? 菫花さん、プリン好きなの?」
「……あ、うん」