【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
眞紀人くんは「嬉しい。会いたかったんだ?」と私を見つめている。
「うん」と小さく頷く私の身体を、眞紀人くんは「ありがとう、菫花さん」とそっと抱き寄せる。
「本当、嬉しいよ」
抱き締めながら頭を優しくポンポンと撫でてくれる眞紀人くんに、私は「私も……嬉しい」と呟く。
眞紀人くんの身体はとても暖かくて、優しくて、心地よさを感じた。
「キス……していい?」
私は「うん」と小さく頷くと、眞紀人くんのふっくらとした唇があっという間に重なっていくのがわかった。
「かわいいね、菫花さん。顔赤くなってるよ」
「……わかる?」
「わかる。 でも、そういうところもかわいい」
眞紀人くんといると私は、自分じゃないみたいに感じる。 これが本当の私……なのかな?
もう本当の自分がなんなのかも、わからない。
「さてと、お好み焼き、作ろうか」
「あ、うん。そうだね」
マグカップにお湯を注ぎ入れると、お好み焼きの具材ををホットプレートに並べて作り始めた。
「美味しそうだね」
「美味そう」
出来上がったお好み焼きをお皿に乗せ、お好みソースとマヨネーズ、かつお節、青のりをかけて手を合わせる。
「いただきます」
「いただきます」
お箸で出来たてのお好み焼きを一口サイズに切ってパクリと口の中に入れる。
「ん、美味い」
「本当だ。美味しい」
「たまにはお好み焼きもいいな」
「うん、美味しいね」
お好み焼きをひっくり返してくれた眞紀人くんは、とても上手にひっくり返してくれたから、いい感じの焦げ目になっていた。
「ひっくり返すの、上手だね」
「そう? 普通だと思うけど?」
「ううん、上手だよ」