【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 び、びっくりした……。

「菫花さんって、今もしかしてすっぴん?」

「……うん、そうだよ。 そういえば初めてだよね、すっぴん見せるの」

 まさかこんなに早くすっぴんを見せることになるとは……思ってもなかったな。
 あまり自分のすっぴんには自信がないから、出来れば見せたくはないけど……。

「あ、あんまり見ないで……」

「なんで? すっぴんもかわいいじゃん」

 そう言われて私は思わず「え、そうかな……?」と呟いてみる。

「うん。かわいいよ、すっぴんも。 しかも、肌キレイだし」

「あ、ありがとう。……なんか、嬉しい」

「本当のことだよ」

 眞紀人くんは本当に優しいんだよね。すっぴんまで褒めてくれるなんて……。

「ねえ、ドライヤー貸して」

「うん、そこにあるから使って」

「ありがとう」

 こうして時折見せる、子犬みたいな目もかわいい。 笑顔も素敵だし、年齢の割に大人びてる。

「ん? なに?」

 見つめすぎてしまったせいか、視線を感じたようで眞紀人くんが私の方に身体を向けている。

「あ、ううん。 なんでもない」

 やばい、やばい。見つめすぎた……。

「眞紀人くんて、金髪……似合うよね」

「え?」

「いや、初めて会った時から思ってたんだ。 眞紀人くん、金髪がすごく似合うなって」
 
 眞紀人くんは私の言葉に「そう? 似合うかな」と鏡を見ている。

「似合うよ、すごく。……よく似合ってる」

 私だって髪の毛を染めたことはあるけど、金髪にしたことはないし、金髪にする勇気もなかった。
 目立つと思ったし、ヤンチャしてると思われるのもイヤだったから避けてきた。  

「ありがとう。金髪褒められたの、俺初めてだよ」
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