【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 私は、もう二度とあんな思いをしたくない。 だからこそ、眞紀人くんともっとちゃんと話して、ちゃんと向き合っていきたい。
 なんでも話せる仲になりたいし、なんでも言い合える仲でいたい。 お互いにもっともっと、わかり合えるようになりたい。
 あんな風に一人で悩んで落ち込んだりするのは、もう懲り懲りだ。

「なに考えてたの?」

「あ、ううん。朝ごはんのことだよ!」

 いけない、いけない。 余計なこと考えちゃダメなのに。

「え? 朝ごはん、作ってくれるの?」

「うん。お腹空いてるでしょ?」

 眞紀人くんにそう聞くと、眞紀人くんは後ろから私を抱き締め「空いてるよ。さっき、たくさん゙運動゙したからね」と耳元で囁いてくる。

「ちょっ!な、何言ってるのっ!?」

 耳元で囁かれて恥ずかしくなり、顔が赤くなるのがわかった。

「お、大人をからかっちゃダメよっ」

「ふふふ。本当にかわいいね、菫花さんは」

 眞紀人くんは私の頬にちゅっとキスをする。

「でも……菫花さんのそういうところ、本当に大好き」

「も、もう、恥ずかしいってば……」

 眞紀人くんってば、本当に私のことをからかうのが好きなんだから……。本当に照れくさくなる。

「朝ごはん、なに作るの?」
 
「ピザトーストにしようかなって思ってるんだけど、いい?」

「嬉しい。 菫花さんと一緒に食べる朝ごはん、楽しみだな」
 
 眞紀人くんは私を抱き締めながら、嬉しそうに微笑んでいる。

「じゃあ、作るの手伝ってくれる?」

「もちろん、なんでもやるよ。 何すればいい?」

「じゃあ、ピーマン切ってくれる?」

「お安い御用です」

 私は食パンを取り出しながら「ありがとう、眞紀人くん」と微笑んだ。
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