【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!


 私の言葉に明日那は「いいよ、いいよ。思う存分幸せになりなよ。 幸せになって、見返してやりな!」と私の肩を叩く。

「うん、絶対に見返してやる。 それで、単細胞って言わせたこと後悔させてやるんだから」

 私がそう話すと、明日那は「単細胞? なんの話?」と聞いてくる。

「私、文晶に単細胞って言われたの」

「単細胞? え、なに、ひどくない?」

 私は明日那に「ねえ、ひどいよね? 文晶に言われたの。私と結婚したのはステータスのため、だったって」と話した。 
 
「え? ステータス……?」
 
「そうだよ。……ひどいよね。私を利用したんだよ、アイツは。自分のステータスのために」

 本当は、明日那にこんなことを話すつもりはなかった。 絶対に軽蔑されると思ったから。

「ステータスって……それ本当なの?」

「本当だよ。私、文晶にそう言われたのよ。 私と結婚したのは、全部ステータスのためだったって」

「ちょっと、なにそれ? マジでクズすぎない?」

 いやいや、クズ以上にクズだよね。

「私は、アイツに愛されてなかったんだよ。……私は、アイツの人生のステータスのために利用されただけだった」

 私は深くため息を吐くと、「悔しいけど、本当に腹立つよね。……ムカつく、なんであんなヤツと結婚しちゃったかなあ」と呟いてしまう。
 
「菫花、アンタは本当によく頑張ってたよ。 仮にアイツのステータスのために利用されてたとしてもさ、アンタが妻として精一杯頑張ってたの、私は知ってるからね?」

「……ん、ありがとう」

 本当に私のことをわかってくれるのは、明日那だけだ。

「でもさ、菫花はちゃんと夫婦になろうとしてた訳だし?後悔しなくていいと思うよ」
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