【完結】バツイチですが、恋人のフリをお願いした年下イケメンくんからアプローチされて困ってます!
「菫花さんて本当に、料理上手だよね」
「そう? ありがとう」
眞紀人くんは「菫花のご飯は何を食べても全部美味しいから、こうやって作ってもらえるのが幸せなんだよね」と嬉しい言葉をくれる。
「こう見えても一応、私バツイチだからね。結婚してた頃はほぼ毎日、料理作ってたよ。……まあ、食べてもらえない日も多々あったけど」
眞紀人くんはお箸を置くと「菫花さん」と私の名前を呼ぶ。
「ん? どうかしたの?」
「俺は、アイツとは違うよ」
「……ん?」
なにが違うのだろうと思っていると、眞紀人くんが「俺は菫花さんの料理が大好きだし、菫花さんのことも大好きだからね」と言ってくれる。
「あ、ありがとう」
なんか目の前で言われると、ちょっと照れる……。
「俺は菫花さんの料理をこれからももっと食べたいと思ってるし、菫花さんとこれから料理を一緒に作りたいって思ってる」
「え? 眞紀人くんが料理を?」
「……まあ俺は元々苦手なんだけどね、料理」
眞紀人くんが料理をしている姿はなかなか想像できないけど、なんかかわいい感じがする。
「でも……菫花さんがいつも美味しいご飯作ってくれるのが、俺本当に嬉しくてさ。 まあ恩返しとまでは、いかないけど……俺も菫花さんと一緒に作りたいなって思ったんだ、料理」
眞紀人くんがそんなに嬉しいことを言ってくれるとは思わなくて、びっくりしてしまった。
「ありがとう、眞紀人くん。 私、そんなこと一度も文晶に言ってもらったことないから……嬉しいよ」
眞紀人くんは本当に心の優しい人だな。
「単純に俺も、菫花さんみたいに料理上手くなりたいなって思っただけ……なんだけどね」
「今度、なにかご飯食べさせてね」