その恋、連載にしてやるよ〜人気作家に溺れていくなんて、聞いてません〜
「んん……」

そして静かに唇を放す。

「美咲、エロい。」

「先生だって……」

そう言うと、また先生がキスを重ねる。

「美咲……」

「せんせぇ……」

何度も何度も角度を変えて、唇を重ね合わせた。

最後に、舌が絡まるキスをして、私達は離れた。

「もうダメだって。」

先生が私をぎゅっと抱きしめる。

「もう、帰ろう。」

「えっ……」

てっきり、このまま家に来ると思ってた。

「あの……今夜……」

その言葉を飲み込もうとした瞬間、神堂先生が静かに言った。

「美咲を……簡単に抱きたくない。」

耳元で囁かれたその言葉に、胸が熱くなる。

「俺も、美咲に……恋したいんだ。」

思わず目を伏せると、涙が滲んできた。私は小さく頷く。

神堂先生の手が、そっと私の頬に触れた。

「俺たち、疑似恋愛じゃなくてさ……本気の恋、始めてみない?」

涙をこらえながら、私はにっこりと微笑んだ。

「はい。」

その瞬間、先生が少し照れたように笑った。
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