駆け出す恋は離せない

6 告白

着いたのは観覧車だった

そして乗って私は真っ先に
「月島くんごめんね、嘘ついてくれてありがとう…」




「あの先輩好きなの?」



「ううん、好きだった人」





「あのさ、さっきの嘘、本当にしたい」





「……え?」






「好きなんだ、紬のこと、俺と付き合って」







「へ…?」



気付くと私は涙が溢れていた。
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