夏休みの自由課題について
例えば村から選ばれた男性に神卸を行って村中を練り歩いてみたり、山の神様にお供えするために老若男女問わず手の空いているものが三日間かけて山登りをしたり。

(今では車の通れる山道もついているのに、わざわざ三日間かけるそうです)

そんな村に子供の頃から暮らし続けている人に話を聞きました。
狭い道を挟んで向かい側の家の、小林ふみ江さんです。

「こんにちは。ふみちゃんいる??」
ご近所さんで赤ん坊だった私を抱っこしたことのある小林さんのことを、わたしはふみちゃんと親しく呼んでいます。
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