夏休みの自由課題について
こうやって玄関先でふみちゃんと声をかけると、腰がまがった白髪の老女が顔をくしゃくしゃにして笑いながら出てきてくれるんです。
「千恵美ちゃんいらっしゃい。ちょうど昨日、娘が来てお菓子をおいていったんだよ」
私は出迎えてくれたふみちゃんについて客間へと通されました。
6畳ほどの部屋には大きくて重たいローテーブルとふたつの座椅子が置かれています。
「よしちゃんは?」
「お父さんは昼寝してるから、気にせんでいいから」
よしちゃんというのはふみちゃんの旦那さんで、今年89才になります。
去年くらいから寝る時間が増えてきて、最近では足腰が弱ってきているらしいと、お母さんが心配していたのを思い出しました。
「千恵美ちゃんいらっしゃい。ちょうど昨日、娘が来てお菓子をおいていったんだよ」
私は出迎えてくれたふみちゃんについて客間へと通されました。
6畳ほどの部屋には大きくて重たいローテーブルとふたつの座椅子が置かれています。
「よしちゃんは?」
「お父さんは昼寝してるから、気にせんでいいから」
よしちゃんというのはふみちゃんの旦那さんで、今年89才になります。
去年くらいから寝る時間が増えてきて、最近では足腰が弱ってきているらしいと、お母さんが心配していたのを思い出しました。