夏休みの自由課題について
「あらまぁ、じゃあ今日は暖かいお茶にしましょうね」
ふみちゃんはそう言うと湯呑に熱いお茶を入れて持ってきてくれました。

一口飲むとお腹の中からじわりと温まってきてホッとため息を吐き出しました。

ついさっき図書館で明らかになった奇妙な符号が、得体のしれない恐怖として私の中にはびこっていたのですが、それが少しだけ楽になった気持ちです。

だけど、今日もこれから怖い話を聞くことが決まっています。

あまり気分はよくないものの、せっかく吉春さんから連絡をもらったので、それを保護にすることはできません。
「やぁ、千恵美ちゃん、大きくなったねぇ」
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