夏休みの自由課題について
隣の部屋から出てきた吉春さんを見て、私は立ち上がって「こんにちは」と、頭をさげました。
あまり外へ出ない吉春さんは今年で89才。
久しぶりに見たその姿はずいぶんと細くなっていて、心細さを感じました。
吉春さんはテーブルを挟んで私の前に座り、ふみちゃんがいれてくれた熱いお茶をひとくち飲んで大きなため息を吐き出しました。
「この人ってば、千恵美ちゃんが都市伝説を調べているって知ると、すぐに話がしたいって言い出したの。過去になにか恐ろしい話を聞いたことがあるみたいなのよ」
吉春さんの横でそう説明するふみちゃんに私は軽くうなづきました。
だから、私にわざわざ連絡をよこしてくれたんです。
あまり外へ出ない吉春さんは今年で89才。
久しぶりに見たその姿はずいぶんと細くなっていて、心細さを感じました。
吉春さんはテーブルを挟んで私の前に座り、ふみちゃんがいれてくれた熱いお茶をひとくち飲んで大きなため息を吐き出しました。
「この人ってば、千恵美ちゃんが都市伝説を調べているって知ると、すぐに話がしたいって言い出したの。過去になにか恐ろしい話を聞いたことがあるみたいなのよ」
吉春さんの横でそう説明するふみちゃんに私は軽くうなづきました。
だから、私にわざわざ連絡をよこしてくれたんです。