四ツ指
 やっとそのときがきた。ちーちゃんちのドアがあき、ランドセルを背負った子供がでてきた。顔はとおくにいたのではっきり確認ができなかったが、あの家にはちーちゃんしか子供はいないはず。私はその子のあとをついていった。私は見失わないようにしっかりとつけていったが、その子は学校とは違う方向へ歩いていく。
「どこにいくんだろう?」
早足で歩くその子はランドセルを背負ったまま、学校のうら側‥つまり私たちの秘密の場所のほうへ歩いていく。朽ち果てた鳥居の横を通り過ぎ、祠のちかくまでやってきたとき急にその子が振り返った。
「ちーちゃんじゃない!」
そう思った瞬間、その子の顔をはっきりとみた。顔はひどいやけどでおおわれ、ちーちゃんがケガをした足とおなじあたりのひざは血が流れ、苔のようなものがついていた。私は逃げようと走ったがその子のうでがぎゅーんとのびて私の首を絞めた。
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