引きこもりですが、守ることだけは最強です!
「あの女の子、洗脳される時にその相手を見たらしくて……その相手の特徴が、誘拐した奴にそっくりだったんだ」

「そ、そんな……」


私、また誘拐されるの……?

トラウマを思い出して、手が震えてくる。

そんな私の手をさっくんが握ってくれた。

ゆっくり深呼吸して、震えを落ち着かせる。


「ごめんね、こんな話をして……」

「……いえ、大丈夫です。克服しないとって、分かってますから……続けてください」


さっくんの手を握りながら、ゆっくりとそう言う。

黄瀬くんは心配そうにしながらも、再び話し出した。


「……とりあえず、僕たちにできることはない。大人に任せようってことになった」

「分かった〜」

「……わかりました」


……よかった、関わらないでいられる。

ちょっとほっとする。


「そうだ、その間俺たちはどうするんだ?」

「そうだね……一応、他の事件を調べていこうかなって思ってるよ」

「分かったぞ」
< 74 / 109 >

この作品をシェア

pagetop