策士の優男はどうしても湯田中さんを落としたい
ホテルの部屋。
瑠璃はそのまま布団に潜り込むも、眠れるはずもなく。
スマホを握りしめたまま、楓にLINEを送っていた。



> 楓…祐くんに告白された
どうしよう…



 

返事はすぐに返ってきた。

 

> とうとう告白されたんだねー!
実はさ、お姉ちゃんに言ってなかったことがあるの



 

瑠璃の眉がぴくりと動いた。

 

> は?なにそれ



 
> 祐くん、この前私呼び出したんだよね
「お姉さんのこと本気で好きなんです」って言ってたよ



 

一気に目が覚める瑠璃。スマホを強く握りしめる。

 

> ちょ、ちょっと待って
なんで楓が先に知ってるの!?



 

> だって祐くんが「先に話しておきたくて」って言うんだもん(笑)
それにさ、祐くんすっごい真剣だったよ?



 

瑠璃は頭を抱える。
その間にも、楓から追い打ちが来る。

 
> あとね、祐くんに言われたんだよ
「もっと実家に生活費入れてあげてください」って



 

> はぁああ!?!?



 

> 「お姉さんに無理させたくないから」ってさ
祐くん、マジでお姉ちゃんのこと守る気満々だよ?



 

瑠璃はがっくりと肩を落とす。

──なんで…そこまで…。
私、どうしたらいいの…。

 

> もういいから楓、余計なことしないで…!!
あんた、絶対黙ってるんだよ!?



 

> はーい♡
でもお姉ちゃん、ちゃんと恋愛楽しんでね!
私、お姉ちゃんの恋バナ聞きたいんだから!
あと、生活費、もっと入れるね!


 

スマホを閉じた瑠璃は、ベッドにうつ伏せで倒れ込む。
頭の中には、祐の柔らかい笑顔がちらついて、眠気などまるで訪れそうになかった。

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