砂漠の王に捧げる夜 ―ただひとときでも、あなたの愛を―
あの人の匂い、声、手の温かさ――
全部が、私の中に刻まれてしまった。
離れたくない。
もっと、もっと深く、あの人に包まれたい。
そう思ってしまう私は、もう――ただの侍女じゃいられない。
でも、あのとき誰かに見られていたという予感は――やっぱり、当たっていた。
しかも、予期せぬ相手に。
「あなたね、自分の身分を分かってるの?」
振り返ると、そこに立っていたのはザヒーラ様。
次の正妃候補として噂される、名門出身の妃だった。
「はい……」
私は短く、それだけ答えた。
「大体、侍女のくせによく王陛下に取り入ろうとしたわね。」
その言葉に、周囲の妃たちがくすくすと笑い声を漏らす。
「王陛下が夜伽の相手に指名するのは、ハーレムの中にいる妃達だけよ?」
笑いと蔑みの視線が突き刺さる。
私は、ただ下を向いて唇を噛んだ。
全部が、私の中に刻まれてしまった。
離れたくない。
もっと、もっと深く、あの人に包まれたい。
そう思ってしまう私は、もう――ただの侍女じゃいられない。
でも、あのとき誰かに見られていたという予感は――やっぱり、当たっていた。
しかも、予期せぬ相手に。
「あなたね、自分の身分を分かってるの?」
振り返ると、そこに立っていたのはザヒーラ様。
次の正妃候補として噂される、名門出身の妃だった。
「はい……」
私は短く、それだけ答えた。
「大体、侍女のくせによく王陛下に取り入ろうとしたわね。」
その言葉に、周囲の妃たちがくすくすと笑い声を漏らす。
「王陛下が夜伽の相手に指名するのは、ハーレムの中にいる妃達だけよ?」
笑いと蔑みの視線が突き刺さる。
私は、ただ下を向いて唇を噛んだ。