「コンテスト用シナリオ」隠れストーカーな犬系後輩との同棲が始まります!?

エピソード8



…どうしよう… 昨日のって夢…?現実…?犬川くんに聞くしかないか…

「い、犬川くん…」

「あ、おはようございます! 美愛ちゃん」

…美愛ちゃん…!?

「あの、私たちって付き合ったんだよね…?」

「はい!正真正銘の彼氏彼女です!」

犬川くんから同意の言葉を聞いた時にほっとする

「よかった…夢かと思った…」

「夢じゃないですよ 僕は美愛ちゃんが大好きですから」

犬川くんが私を抱き寄せて私の唇に唇を重ねる

「んっ…」

「僕の気持ち、伝わりましたか…?」

「う、うん…///」

私は頬を紅色に染めながら答えた

「由希さんのこと、ちゃんと振ってきてくださいね?」

「わかった!」




家を出る時間になると犬川くんが微笑んで私を見つめる

「いってらっしゃい 今日も大好きだよ 美愛ちゃん」

「と、徹くん! 私も大好き!」

私が家を出ると由希が私を待っていた

「おはよう 美愛」

「お、おはよう!由希!昨日の返事のことなんだけど…」

「うん 答えを聞かせて」

「ごめんなさい 私ね、徹くんが好きなの」

「うん、分かってたよ 標識に犬川って書いてある時点で同棲してるんだなって分かるから」

「俺、美愛を応援するよ」

由希が微笑んで私を見つめた

「うん!ありがとう!」

私も由希に微笑み返した


こんなことになるとも知らずに…













幸せな毎日を送っていた私だったが、ある日に大学の昼休憩が入った時に由希にこんなことを言われた

「美愛、落ち着いて聞いてくれ… 犬川はお前のストーカーなんだ」

「え…?」

私の思考が止まった

「どういうこと?」

私が聞き返すと由希は話し始めた

「応援するにも何しろ、相手のことを知るのがいいだろ?」

「だから、犬川のことを調べたんだ 浮気とかしてないかの探偵依頼とかもした」

やりすぎじゃないかと思ったが今はそれよりも徹くんがストーカーかも知れないという事で頭がいっぱいだった

「そしたら、探偵に数枚の写真を渡されたんだ それがこれだ」

由希が数枚の写真を取り出して私に見せる

「なにこれ…」

徹くんが自分の部屋でクリアファイルから大量の私の写真を取り出している画像や私をつけている写真が出てくる

すると、徹くんがやってくる

「美愛先輩、いますかー?」

「猫山、呼ばれてるぞって何それ…」

私を呼びに来た男子生徒が写真を見る

「犬川…お前何やってんだ…」

「え?何ですか?」

徹くんが来て写真を見ると固まる

「…」

「何にも言えないってことは確信犯か…」

皆が騒ぎを聞きつけてやってくる来ると写真を見て「え…きも…」「やばいやつじゃん…」と徹くんを引く様な反応を見せる

私が困っていた時、いつも助けてくれたのは徹くん でも…私を困らせていたストーカーも徹くん…

私は徹くんが好き 例え…どんな徹くんでも

「み、みんな!」

私は深呼吸をしてゆっくりと話し始めた

「どんな徹くんでも私は好きです!徹くんが他の女の子を好きでも、私のストーカーだったとしても…!」

「私は…私は…徹くんが大好きです!」

すると、徹くんが話し始める

「美愛先輩のストーカーやってる俺が言うのもなんですが…俺を傷つけても、美愛先輩を傷つける奴は絶対に許しません!」

「俺は美愛先輩のことが大好きです!」

私は徹くんに近づき、ぎゅっと抱きついた

「徹くん、どんな徹くんでも私は好きだよ…!」

「美愛先輩…俺も大好きです! どんな美愛さんでも」

「徹くん」

「美愛先輩」

『愛してる』

私たちはそう言って唇同士を重ねた


finish
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