AI生成でママにされた私は、シングルの年下クズ男子に再構築されています。
 昨夜、宝瑠が大浴場から戻ると、ちょうど天喜も入浴を済ませたところで、いくらか気まずい時間が流れた。

 普通に、日常的な会話を交わし、布団に入った。間に日葵を挟んでいるとはいえ、すぐそばに天喜が寝ていると思うと、妙に意識が昂ってなかなか眠れそうにない。

 同じ空間で。すぐそこで。彼が吐息をついている。手を伸ばせば確実に届く距離に、彼の体温がある。

 ……どうしよう。ドキドキして眠れない。

 思春期の中学生か!

 そう自分にツッコミつつ、宝瑠は悶々としながら無理やり目を瞑った。

 天喜と「おやすみ」を交わしてから、一時間は過ぎただろうか。

 日葵の寝息だけが、やけに耳についた。

 天喜の呼吸音が時おり部屋の空気を震わせ、宝瑠はそのたびに心音を高鳴らせた。

 天喜もまだ起きている。思い切って、さっきのことを聞いてみようか……?

 でも、天喜のことだから上手くはぐらかされるかもしれない。

 出会った当初のように、「セックスする?」なんて誘われたら。どう答えればいい?

 本当は……したい。

 ものすごく、したい。

 今だったら。天喜と肌を触れ合わせたい。
 彼に、抱かれたい。
 天喜の気持ちがどうとか考える前に、私は天喜と——。

「宝……?」
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