異次元からの彼(ショートショート版)

家族三人の仇と契約の証はピアス!

「三人分の復讐ならこれで良かろう。契約の証だ」

三つのピアスだった。

「ふぁい?」

「穴をあけてつけるのだ。おまえが生贄」

「それだけ?」

「それだけ」

渡された穴開けと消毒にガーゼ。
耳につけようとしたらストップかかった。

「乳首につけろ。最後は、そうだな」

シャポロは考えて言った。

「クリにつけろ」

「ふぁう?」

私は固まった。アタマおかしい。

「おまえってエロ変態?」

「そうだよ」

「嫌だ。全裸変態悪魔」

「だったらこの話はなしだ。人三人の復讐がそんなに安いわけないだろ?」

「う」

言われればその通りだが、アタマおかしい。
でもやるしかない。どうせ自殺も考えていたくらいなのだし、これだって夢かもだから。

私は乳首とクリに自分で穴をあけて、悲痛苦痛と倒錯した快感。

「どうだ!」

血を流して居直り仁王立ち。
するとシャポロは言った。

「よろしい。復讐を聞き届ける」

シャポロは煙と消える。
私ベッドに転がって寝てしまった。
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