恋という呪い

恋という呪い

 ある時の学校での話だが、友人には彼女がいた。
 




 でもその彼女は、友人の告白を断り切れずに受けいれ、付き合ったのだとか。
 だが数日前に別れた。
 理由は、結局彼女さんが友人のことを好きになる事がなかったのが理由らしい。何回も告白をしていたのを見ていたからこそ、納得がいった。

 それで放課後、いつもならはっちゃけている友人が、変に冷静に話し始めた。





「なぁ知ってるか? 恋って、呪いなんだぜ」





 何言ってんだこいつって思った。
 思ったんだが、そいつが話し進めていくと、なぜだか次第に話に飲まれた。

 友人が言うには、恋というものは、一種の沼というらしい、

 その人しか考えられなくなり、その人の趣味や嗜好、挙句には好きなものから嫌いなものまで知りたいという気持ちに駆られ続けるらしい。
 
 その人の為に尽くしたい。
 その人の力になりたい。
 その人の活力になりたい。
 その人と過ごしていたい。

 でもそれが、自分にとっての呪縛になっている。
 だから呪いと言う。
 




 いつもなら馬鹿な話しかしない友人でも、この時だけはもっともな話。
 




 俺も、呪いにかかっていた。
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