15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜

第5章 ようやく始まった恋なのに

週末に、玲央さんとのデートが入った。

《この前の紺色のスカート履いて来て。》

そんなリクエストにお応えして、私は紺色のスカートを選んだ。

上は白のブラウスにして、清楚な雰囲気を意識したつもり。

待ち合わせ場所に現れた玲央さんは、私の姿を見た途端に大笑いした。

「どうして、笑うの?」

「だって、大学生なのに似合い過ぎるんだよ。」

「失礼ですね。」

膨れっ面になると、玲央さんはクスッと笑いながら私の頬を人差し指でつついた。

「でも、その方が俺には都合いいけどね。」

「……都合?」

「うん。大人っぽい彼女ってことで、年の差目立たないし、俺の株も上がるってもんだ。」

「なんですかそれ……」

でもちょっと、嬉しい。

私は照れながら、玲央さんの隣に並んで歩き出した。

繋がれた手が、今日もあたたかい。
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