15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
今日のデート先は、美術館だった。

静かな空間に、二人の足音だけが響く。

「いつもこういうデートしてるんですか?」

私が尋ねると、玲央さんは少し驚いた顔をして笑った。

「いつもって……俺、そんなにデートしてないよ?」

私が微笑むと、玲央さんは照れ隠しのように私の頭をポンポンと優しく叩いた。

「普通に恋愛してたら、この歳まで独身じゃなかったかもな。」

「それじゃあ、困ります。」

私は思わず玲央さんの腕にしがみついた。

この人が今まで誰のものにもならなかったことが、少し嬉しい。

すると、ふと視線を感じて横を見ると、小さな男の子が私たちを見ていた。

じっと見つめたまま、お母さんの手をぎゅっと握っている。

お母さんの手をぎゅっと握っている小さな男の子が、こちらを見て声をあげた。

「ママ、あの人たち、いちゃいちゃしてるよ。」

――ああ、困った。子供にまでそう思われるなんて、ちょっと恥ずかしい。
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