15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「ああ、家にも何枚か飾ってるんだ。絵画。」

「えっ、そうなんですか?誰の絵ですか?」

すると、玲央さんは少し照れくさそうに笑った。

「ヒロ・ヤマガタっていう画家。知ってる?」

「ヒロ・ヤマガタ……」

私は首をかしげた。

「すみません。知識不足で……」

けれど玲央さんは、全く嫌な顔をしなかった。

「いいんだよ。昔、スクリーンプリントで有名になった人。アメリカで活躍してて、最近は油絵も描いててね。色彩がすごくきれいなんだ。」

私はその言葉に素直に感動した。

「玲央さん、詳しいんですね。」

「まぁ、好きなだけだけど。人混みの中で見るより、静かな場所で一枚の絵をゆっくり眺めるのが好きなんだ。」

そんな穏やかな時間を、この人と過ごせている。

私はふと、絵ではなく、玲央さんの横顔を見つめてしまっていた。
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