15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
大企業の副社長なのに、こうやって私に穏やかな笑顔を向けてくれる。

私はアイスコーヒーを一口飲みながら、彼の横顔をそっと見つめた。

玲央さんを見ていると、不思議な気持ちになる。

スーツが似合って、優しくて、穏やかで。

こんなに素敵な人が、どうして私なんかを彼女にしてくれたのか、時々信じられなくなる。

「玲央さんは、今までどんな方とお付き合いしてきたんですか?」

ふと気になって、カフェの空気に紛れるように聞いてみた。

アイスコーヒーを一口飲んだ玲央さんは、少しだけ顔をしかめた。

「普通だよ。」

「同じ会社の方とかですか?」

「いや……芸能人?モデルの子。」

「……え?」

一瞬、思考が止まる。モデルって、あの……雑誌とかに載ってる、モデル?

私なんかとは、世界が違いすぎる。

途端に、自分の地味な服装や、背筋を伸ばしても届かない存在に思えて、胸がきゅっとなった。

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