15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
週明けの昼下がり。大学の門前がざわついていた。

「えっ?誰?」「なに?お迎えの車?」

そんな声に、私は何となく顔を上げた。

目を向けた先にあったのは、ひときわ目立つ黒光りする高級車。

「えー、何?」

集まっている学生たちの間に混じって覗き込んでみると、見覚えのあるナンバー。そして、車体の雰囲気。

……まさか。

「玲央さんっ⁉」

私は人垣をかき分けて走った。

ドアが静かに開き、そこから現れたのは、紺色のスーツに身を包んだ玲央さんだった。

スタイルの良さが際立ち、どこかのドラマから出てきたような雰囲気。まっすぐな目が、私をとらえる。

その瞬間、後ろで――

「えっ⁉誰?」

「ヤバい……イケメンすぎ……」

「モデル?俳優?……え、彼氏⁉」

女子たちの悲鳴混じりのどよめきが一気に広がった。

玲央さんは私の前で立ち止まり、優しく笑う。

「迎えに来たよ、ひより。」

……心臓が、跳ねた。
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