15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「……もしかして、“初めて”あげちゃった?」

さくらが、声のトーンを落として、私の耳元でそっと囁く。

私はちょっと恥ずかしくて俯きながらも、こくんと頷いた。

すると――

「はぁ……」

目の前で誠一が、スプーンを落としそうになりながら魂が抜けたみたいな顔をした。

「ひより……初体験か……」

まるで親戚のおじさんみたいなテンションで、肩を落とす誠一。

「ちょっと、なにその反応?」

「だって、お前……。ああ、そうか。そうなるよな、そりゃ……」

カレーのにんじんを崩しながら、何かを悟ったような顔でつぶやく。

「ねえねえ、ひより。そうなると、初めての人と結婚したくない?」

さくらの問いかけに、私はスプーンをくるくる回しながら、あっさりと答えた。

「うん、したいかも。……ああ、もしかして卒業と同時に結婚するかも。」

「はあ⁉」
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