15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「えっ……?」

そこには、見覚えのあるランチパックと、彩りよく詰めた私のお弁当の写真。

しかも、添えられた文章が——

『愛妻?弁当です。結婚っていいなぁって、こういう時思いますよね。』

……えっ?
愛妻……弁当⁉

胸の奥が、じわっと熱くなる。

私なんかのお弁当を、こんなふうに“誇って”くれてる。

玲央さんの中に、ちゃんと“私”がいるんだ。

思わずスマホを抱きしめた。

「私も……玲央さんと、そんな未来が欲しいな。」

小さな声でつぶやいたその言葉が、夜の部屋の静けさの中で、確かに響いた。
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