15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「ひより?」

「うん……これ、作ってきちゃった。」

私は、ランチパックをそっと差し出した。

玲央さんの目が少し丸くなって、それから、ふわっと和らいだ。

「……マジで?」

「よかったら、少しだけでも……」

玲央さんは、まっすぐ私の目を見つめたあと、そっと微笑んだ。

「嬉しい。ありがとう。」

それだけで、今日の朝早く起きたことも、全部報われた気がした。

夜になって、スマホが鳴った。

──《今日は、お弁当ありがとう。美味しかった。》

それだけで、心臓がどくんと跳ねる。

「……食べてくれたんだ……」

ベッドの上でスマホを胸にぎゅっと抱きしめる。

顔が熱くて、もうどうしていいかわからない。

一人でベッドの上をゴロゴロと転がる夜。

──《こういうのって、いいよね。》

その一言が、あまりに優しくて、もう、私の心は満たされすぎて苦しいくらいだった。

ふと、何気なくいつもの“副社長の一日”を開いてみる。
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