15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
旅行から帰ったばかりの、少し疲れた身体。でも、心はまだ旅の余韻に包まれていた。

「もう一泊だけ、俺の家に泊まって。」

玲央さんのその言葉に、私はうんと頷いていた。

マンションに着くと、彼はソファに体を沈めて一息ついた。

私はスーツケースを片付け、ふとキッチンに目をやる。

「今夜の夕食、どうしますか?」

そう尋ねると、玲央さんは「うん」と曖昧に答えただけ。

運転疲れが見えていた。

だから私は、そっと言葉を添えた。

「……私、夕食作ってもいいですか?」

すると玲央さんは、ゆっくりと私の方を見て、ふわりと微笑んだ。

「何作ってくれるの?」

キッチンのカウンターにもたれかかる玲央さんは、どこかウキウキした様子だった。

「玲央さんの食べたいモノ、作ります。」

私も自然と笑顔になる。旅の疲れも、どこかへ消えてしまいそう。

「俺、シンプルに……家庭料理とか食べたいな。」
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