15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
その一言に、胸がふわっと温かくなる。家庭料理。それってきっと、甘えてくれてるってことだよね。

「じゃあ……ハンバーグ、作りますか?」

私が言うと、玲央さんは少し驚いたように目を丸くして、すぐに笑った。

「ハンバーグなんて、いつぶりだろ。……なんかいいね、そういうの。」

子どもみたいに素直な笑顔で、玲央さんがソファから立ち上がる。

「スーパーに買い出しに行く?」

玲央さんのその提案に、私はうんと頷いた。

ふたりで手をつないで歩く帰り道じゃなくて、今は買い出し。

それでも、こんな“普通”がとても嬉しかった。

近くのスーパーに入ると、ちょうどお肉コーナーに「本日特売」の赤いポップが並んでいた。

「ええっと、牛豚ひき肉ですね。」

私は自分の中のレシピを思い浮かべながら、大きめのパックを手に取った。

一人暮らしだとこんなサイズ、なかなか買えない。

でも今は、玲央さんと“ふたり分”。
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