15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
玲央さんがそう言って、頬をかきながら照れ笑いする。

普段はクールなのに、こういうときだけ子どもみたいに無邪気になるのが、すごく可愛いと思った。

「……結婚したくなったな。」

不意に言われたその言葉に、思わず息が止まりそうになった。

次の瞬間、玲央さんがそっと私の額にキスを落とす。

あたたかくて、柔らかいキス。

胸の奥がじんわり熱くなって、私は小さく「うん」と頷いた。

未来が、少しだけ鮮やかに思い描けた気がした。

週が明けて、私は大学の講義を終えてから、約束通り18時に玲央さんのオフィスビルへと向かった。

駅からの帰り道、そのままだからジーパンにスニーカー。

「……やっぱりラフすぎたかな」

少し不安になりながらも足は止められなかった。

そして、オフィスビルの前に着いた時だった。

高級そうな黒の外車が静かに滑り込むように停まり、その助手席のドアが開いた。
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