15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「でも、ちゃんと作れるんだね。丁寧で、気持ちがこもってて。」

そう言って、玲央さんがふっと優しく微笑んだ。

「……ありがとう。」

私は、照れくささをごまかすように、そっと水を止めた。

何気ない日常の中に、ふたりだけの時間が静かに満ちていく。

こういう瞬間を、大切にしたい。心からそう思えた。

「きっと、結婚したらこういうふうに暮らしていくのかな。」

洗い終わった食器を拭きながら、玲央さんがぽつりと呟いた。

私はその横顔を見つめながら、心がふわっと温かくなるのを感じた。

「……ですかね。私、料理、もっと頑張ります。」

玲央さんに、毎日美味しいって言ってもらえるようなご飯を作りたい。

疲れて帰ってきたとき、ほっとできるような、そんなご飯を。

「毎日、ひよりの手作り料理食べてさ。一緒にお風呂入って、同じ布団で寝て……うわー、幸せすぎる。」
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