15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「――恋愛ごっこに、息子を巻き込まないでくれる?」

ズキンと胸が痛んだ。

まるで、私の想いも、絆も、ただの“遊び”として切り捨てられたようで。

それでも、私は黙っていられなかった。

唇を震わせながら、必死に言葉を絞り出す。

「……本気です。遊びじゃありません。」

玲央さんが私の肩にそっと手を置く。

それだけで、少しだけ心が強くなれた気がした。

「私は、玲央さんのことを……心から、大切に思っています。」

そう伝えた時、お母さんの目にわずかに揺らぎが走った。

だけど、その真意はまだ、読めなかった。

「ええ、皆若いうちはそう言うんですよ。」

お母さんはゆっくりとため息をついた。

どこか達観したような、でも冷ややかな眼差しで私を見つめる。

「それで就職でもしてみなさい。夢を追いかけるように仕事して……そうしてるうちに、他の人との出会いもあるでしょう。若さって、そういうものよ。」
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