15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
その言葉に、私も、お父さんも、思わず「えっ」と声を漏らした。

「お父さんのお気持ちも分かります。でも……」

玲央さんは少し笑って、私の方をちらりと見た。

「ひよりさん、けっこうタフなんですよ。」

「おおっ……?」

お父さんが目を見開く。

まるで“初耳だぞ”とでも言いたげな顔。

「ひよりさんって、一度やると決めたらとことんやるタイプです。家事も、勉強も、俺の心配も……なんでも引き受けようとする。でも、俺はそれを支えたいんです。支えるために、結婚したいんです。」

玲央さんの言葉が、どんどん熱を帯びていく。

「僕が、全力でひよりさんを守ります。卒業できるよう、全力でサポートします。そして社会人になっても──僕が、誰よりも彼女を大切にします。」

その言葉に、父はしばらく口を開けたまま固まっていた。

部屋の中に、静かな沈黙が落ちる。
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