15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「……何、これ?」

タップすると、そこには広々とした副社長室の写真が載っていて、

デスクでパソコンに向かう姿や、会議中に社員と話す後ろ姿、

時にはコーヒーを片手に談笑するカジュアルな一面までが切り取られていた。

「……全部、同じ人?」

驚くほど多面的な顔。

クールに見えて、時折見せる柔らかい笑顔。

見たことがあるような、ないような、でもやっぱり彼だ。

そして、ふいに一枚の写真に目が留まった。

そこには、窓辺に立って外を眺める玲央さんが写っていて、

その横には、**“今日の花選びのセンスも最高でした!”**と書かれていた。

「花……」

もしかして、今日のブーケも?

私は思わず笑ってしまった。

こんな人が、毎日私のために病室へ来てくれていたなんて。

嬉しいような、信じられないような。

だけどそれは、スマホ越しではない、私だけが知っている――あの人の素顔だった。

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