15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
そして、一枚の写真の隅に、私は目を奪われた。

白いクリームのホールケーキ。

その真ん中に、チョコレートで描かれた文字があった。

「御曹司 誕生日おめでとう」

御曹司?

思わず息をのんだ。

それは、冗談やあだ名ではなく、

**本当の意味での「御曹司」**を指しているように見えた。

「……まさか。」

慌てて他の写真もスクロールする。

けれど、どれにも“御曹司”の文字は見当たらない。

あの一枚だけが、何かを語っている気がした。

「私の見間違い……?」

そう思って、画面を閉じかけた。

けれど、その不安を拭い去るように、

もう一度、検索画面へと戻る。

すると。

「今注目の御曹司ランキング」

そんな特集記事が、目に飛び込んできた。

サムネイルに小さく並ぶ写真――その一番上に、見覚えのある名前があった。

“一ノ瀬玲央”

「えっ……」

スマホを持つ手が震えた。

開いた記事には、こう書かれていた。
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