15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「どうして……」

ぽつりと呟くように問いかけてしまった。

「ん?」

玲央さんが首を傾げる。

「そんなに優しいんですか?」

自分でも、どうしてそんなことを聞いたのかわからなかった。

けれど――それは、ずっと胸の中にあった疑問だった。

玲央さんは少しだけ驚いたように私を見つめ、それから静かに笑った。

「たぶん……ひよりさんが、優しい人だからだと思う。」

「……え?」

「俺、そんなに誰にでも優しくないよ。けど、ひよりさんには……自然と、そうしたくなる。」

「それって……」

「君に、会いたくなるし。笑ってほしいって、思うんだ。」

その言葉に、心がゆっくりと熱くなる。

「じゃあ……明日、迎えに来てください。」

私がそう言うと、玲央さんはふっと微笑んで、小さく頷いた。

「もちろん。」

夕陽の中で交わされた、やさしい約束だった。
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