15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
病室の窓の外は、夕暮れに染まっていた。

茜色の光がカーテン越しに差し込み、少しだけ切ない気持ちになる。

「玲央さん……今日が、最後かもしれないのに。」

そんな風に考えると、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。

でも、仕方ないこと。私は退院する。玲央さんは、忙しい副社長。

ずっとこんな風に会えるはずがない。

やがて売店の袋を提げた彼が戻ってくる。

手には、二つのサンドイッチと、可愛らしい紙パックの紅茶。

「君が好きそうなの、選んでみた。」

何気ない言葉なのに、涙が出そうになる。

私の好みなんて、どうして分かるんだろう。

「ひよりさん。」

玲央さんが、そっと私の隣の椅子に腰を下ろした。

そして、柔らかく笑った。

「今日、少し長くいてもいいかな?」

まるで、誰よりも私との時間を大切にしてくれているようなその声に、私はうなずくしかなかった。
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