15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜

第3章 大学生だと知った日、彼は手を離した

翌朝、玄関のチャイムが鳴ったのは、ちょうど約束の10時ぴったりだった。

「本当に……来た。」

私は扉の隙間からそっと外を覗いた。

そこには、昨日と同じ穏やかな表情の玲央さんが立っている。

玄関を開けると、彼は車の方を向いていて、私の存在に気づいていなかった。

「おはようございます。」

そう声をかけると、玲央さんがビクッと肩を震わせて振り返る。

「わっ、そこにいたの?驚いた……」

私が笑うと、玲央さんも少し照れたように笑い返してくれた。

私は玄関の外に出て、足早に階段を降りる。

「今日は……ありがとうございます。」

ぺこりと頭を下げると、玲央さんはすぐに手を振ってそれを止める。

「いやいや、俺の方こそ。……ありがとう。」

優しく微笑むその顔に、また心がドキンと鳴った。
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