15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
時折ちらちらと彼を見てしまう自分が、なんだか恥ずかしかった。

でも、目を逸らしたくない——そんな気持ちも確かにあった。

すると、大通りの向こうに見慣れた門が見えた。

「あっ、ここの大学……」

「うん? ここ?」

「私が通っている大学です。」

玲央さんがちらりと横を向いた。車はそのまま大学の前を通り過ぎる。

「ひよりさんって、大学生?」

「はい。」

私はうなずきながら、少し誇らしげに答えた。

「二十二歳とか?」

「いえ、二十歳です。」

その瞬間、玲央さんがガクンと前に倒れかけた。

「だ、大丈夫ですかっ⁉」

「うん……うん、大丈夫……」

おでこを押さえながら、ため息混じりに笑っている。

そんなに驚くことかな?

「いや、ひよりさん、大人っぽいから。てっきりもっと年上かと……」

「よく言われます。」

私は笑いながら答えたけれど、胸の中はふわっとくすぐったいような気持ちでいっぱいだった。
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