15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
「……あった。中央2丁目……」

地図アプリに表示された場所は、都心のど真ん中。

高層ビルが並ぶオフィス街。

そして、その中でもひときわ大きく、立派なビルの名前が、彼の会社だった。

“副社長”――

そうだよね、やっぱり簡単には会える人じゃない。

それでも、もう一度だけでもいい。

「会いたい」そう言いたかった。

そのとき、スマホが震えた。

表示された名前は――さくら。

『探せた?』

「うん。明日、行ってみようと思って。」

電話越しに、さくらはすぐに言った。

『私も付き合うよ。ひより一人じゃ危なっかしいし。』

私は、ふっと小さく笑った。

「ありがとう、さくら。助かる。」

『どうせならオシャレして行こうよ。偶然でも、可愛くしてる方がいいでしょ?』

「うん。じゃあ、明日は10時に駅で待ち合わせね。」

『オッケー。バッチリ準備していく!』
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