15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
電話を切ったあと、私は天井を見上げた。

ドキドキしてる。

でも、不思議と怖くなかった。

さくらがいてくれるからだろうか。

――それとも、玲央さんに、また会えるかもしれない期待があるから?

「よしっ!」

私はクローゼットを開けて、明日の服を選び始めた。

どんな服なら、玲央さんに“大学生”じゃなくて“ひとりの女性”として見てもらえるかな。

マグカップを、まだ使ってくれてるのかな――

そんなことを考えながら、私は小さく呟いた。

「玲央さん、待っててね。」

翌朝。

私は鏡の前でタイのリボンを結び直した。

半そでの白いシャツに、ネイビーの無地スカート。

派手じゃないけれど、どこかきちんとした雰囲気のある服装。

待ち合わせ場所に現れた私を見て、さくらが目を丸くした。

「おおっ! なんか、どこかのOLさんって感じじゃん!」

「これなら、周りに溶け込めるかなって思って。」
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