15歳差の御曹司に甘やかされています〜助けたはずがなぜか溺愛対象に〜
怖かった。不安だった。会いたかった――そして今、ちゃんと来てくれた。

「副社長……ご存じのお客様でしたか?」

警備員の表情が変わる。手も、そっと離された。

「うちの受付がご迷惑をかけたようで、すみません。」

「いえ……こちらこそ、確認不足で失礼しました。」

そう言って頭を下げた警備員の姿が遠のく中で、私は玲央さんの腕の中にいた。

「大丈夫?」

「はい……でも、会えて、よかった。」

玲央さんは少し困ったように笑って、でもその瞳は真剣だった。

「どうしたの?」

優しい声に顔を伏せたまま答えられないでいると、玲央さんがそっと屈んで、私の目を覗き込んだ。

「もしかして……俺に会いに来てくれた?」

私はゆっくり顔を上げた。

そこには、頬を赤く染めた玲央さんがいた。

照れくさそうに、でも嬉しそうに、目元が少し緩んでいる。

私は、こくんと大きく頷いた。

「……何か、OLみたいな恰好してるからさ。一瞬、見間違いかと思ったよ。」
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