私のテディベアに、私が溺愛されるまで

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陸の言葉が、まるで胸をえぐるように響いていた。

> 「はぐらかしてばっかじゃなくて、ちゃんと向き合ってやれば?」


一朗は返事もできないまま、家の中に戻った。

気づけば、自分の部屋に入り込んでいた。
そして、昼間だというのにベッドに身を投げ出した。

(……くそっ、わけわかんねぇ……)

頭が追い付かない。
楓を、あんなふうに意識してしまう自分が、信じられなかった。

(ただの妹みたいなもんだろ……? ずっと、そうだったろ……)

息が苦しくなりそうで、枕に顔を埋める。
そのまま、いつの間にか意識が遠のいていった。

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